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「伝統と革新」を標榜し今の時代に異彩を放つBMW R18と、
さまざまな領域において独自のスタイルで活躍する18人とのコラボレーション。
第7回は、書家としてさまざまな作品を生み出しつつ、ワークショップを通じて、「書」の楽しさ、気持ちよさを多くの人々に伝える書道家・珠夜さんと、BMW R18公式アンバサダー・佐藤陽子による対談です。
前半は、珠夜さんの教室で作品を拝見したり、実際に「書」をお書きいただきながら。後半は、教室の近くのお寺・大蓮寺さんでR18にふれながらのトークになりました。
 

撮影協力:浄土宗 大蓮寺 https://yuunin0831.wixsite.com/koumyousan-dairenji

珠夜書道家
7歳より書道を学ぶ。日本習字教育財団、かな高等師範取得。根本知氏に師事。都内百貨店にて筆耕士を勤め、個人、法人の題字、ロゴ制作、デザイン書等の依頼を受け、現在フリーランスの書家として活動中。平安仮名のたおやかな字系をこよなく愛し、暮らしの中で、気軽に書ける筆文字をより多くの方に広める活動を「文字綴り」の屋号で小筆の教室やワークショップ等を展開中。
ウェブサイト https://mojitsuzuri.amebaownd.com/
公式Instagram https://www.instagram.com/tama_pinceau/
書道教室Instagram https://www.instagram.com/tamayo_shodo/
佐藤 陽子BMW R18公式アンバサダー
BMW Motorrad の造形美、機能美に惹かれ、美容業界から転身して、この世界に。好きになるととことん、という性格からか、Motorrad でも珍しい認定アクセサリーアドバイザーの資格を得るなど、Motorrad の世界観を伝えるために様々な活動を展開中。2022年からは、自社マーケティングや、
R18アンバサダーを努めるなど、より多くの人にブランドを体感して頂けるよう、日々活動中。
モトラッド世田谷 https://www.bmw-motorrad.jp/motorrad-setagaya/ja/home.html
  • -1. 「書」を愛でる
  • -2. 仮名文字に魅せられて
  • -3. 書いてみよう!
  • -4. 革新の苦しみ
  • -5. R18のキーワード「Soul Fuel」について
  • -6. 乗ってみよう!
  • -7. なぜ書くのか なぜ乗るのか
  • -8. 伝える工夫
  • -9. 気持ちよく書くこと 気持ちよく乗ること
  • -10. この気持ちよさを体験してほしい!
-1. 「書」を愛でる

正座が苦手なので立ち上がった瞬間によろけて
そのへんのものを壊しちゃいそうです(笑)

上から糸で吊られている感じで座ってみてください(笑)

作品をちょっと拝見してもいいですか?
ド素人なのでまったく見る目がないんですけど…

これは個展をやった時の作品で
好きな和歌を書いたんです。

読めない…
けど美しいというのはわかります。

これ、絶対途中で間違えられないですね…

いえいえ間違えてますよ(笑)
間違えたら書き直してます。
半紙サイズくらいの料紙(和紙に染料が塗ってあるもの)に何十枚か臨書した後に、
表具師さんにつないでもらってるんですよ。

これは仮名文字ですよね。

そうですね。平安仮名ですね。
今は50音とかいろはとかですけど、この時代はまだ漢字をくずしていっている感じですね。
例えば平仮名の「や」は漢字「也」からくずして今は一つだけですが、
この時代は「夜」「耶」「屋」「哉」などいろんな漢字を使っていたんです。

-2. 仮名文字に魅せられて

こういう草書ばかりお書きになるんですか?

筆耕士の仕事をしてたこともあったので楷書も書きますし、
どんなものでも筆で字を書くのが好きなんですが、
仮名文字を書くのはいちばん楽しいですね。

なぜ仮名の方が好きになっちゃったんでしょう?

体験してもらったらわかると思うんですけど、お習字で習うのは、一文字ずつ離して書くんですね。
起筆(書き始め)と終筆(一字の書き終わり)があるわけですけど、
仮名っていうのはこういう風につながって、「ひじき」みたいな線を書いていく(笑)
それが気持ちいいんです。

やはり漢字より仮名文字の方がやわらかいですよね。
感情を表すのに向いているっていう話を古典の授業で聞いたなあ。

漢字は中国から来たものですけど、それを工夫して仮名文字を作って書いていったんですね。
昔の人ってすごいなって思います。
漢字を組み合わせてお手紙を書いて。

中国から来た伝統的な文字を、日本に合わせて「革新」して仮名ができたんですね。
スマホですべて完結する時代に、こうして人が書いた文字を見ると、
ああ素敵だなって思うんですけど、こういった作品づくり以外にも、
生徒さんに筆文字の魅力をお伝えされてますよね。
そのきっかけは何だったんですか?

皆さん、のし袋とか芳名帳とかに書くのって困っちゃいますよね。

そうなんです!ほんとに困ります(笑)
自分の名前を縦に書けないですね。

それでワークショップをしてほしいっていうお話をいただいて。
お稽古に来られる方は筆を持つのが何十年ぶりって方や、
初めて筆持ちましたっていう若い方も。

小学校で習字は習いましたけど書道ってまた違うんですよね。
「道」が付いてるからには、人の生きる道を説くみたいな?

そこまで難しく考えてないです(笑)

-3. 書いてみよう!

最初はハードルが高いと思われるかもしれないですけど、
まずは線をくるくる書いたり筆で遊んでみる感じでいいんですよ。
そのうち筆圧のコントロールを自分でできるようになるんです。

それなら楽しそうですね。

漢字だと大きい硯でいっぱい墨を擦らないと墨がすぐになくなってしまいますけど、
仮名だと手のひらに乗るくらいの小さな硯に十円玉くらいのお水で充分なんです。
じゃあ擦っていきましょうか。
墨は病人に擦らせろって言うくらい力を入れないで静かに…。

ああ、墨の香りがしてきますね。

ここで呼吸を整えて、気持ちの面でも字を書く準備をするわけですね。

オートバイで言うとアイドリングですかね(笑)
これ気持ちいいですね。

集中力を高める第一歩ですね。
そして線を書いたり円を書いたり基礎練習を。
慣れてきたらこういうお手本を見て文字を書いていくんです。

-4. 革新の苦しみ

珠夜さんはお教室で教えつつ、創作活動もされてるんですよね。
伝統的な書き方を教えつつ、そういう自分の創作をやってみるというのが
革新的なところだったりすると思うんですけど。

いろんなご依頼をお受けして書いたりしてるんですけど、ロゴだったり看板に使う屋号を書いたり。
イメージを伺って、それを自分の中でどう消化して表現にするか苦しいですね。

伝統を教える先生だけど、その伝統をベースに革新する芸術家でもあるというか。

筆耕士をやってたせいか、きちんと書く、っていうのが染みついちゃってるので
「自由に」って言われるとすごくハードルが上がっちゃって(笑)
中心を揃えるクセがついちゃってるんですけど、
作品を書くとなると中心線をずらして中心移動をさせたりとか、
文字の大小とか文字の流れを作っていくんですね。
毎回毎回、これでいいんだろうか?って迷いながら…

伝統がないと書けないけど、そこにしばられてると新しいものは生み出せないですものね。
ひとつの作品作るのにどれくらい時間がかかるものなんですか?

それがもう、最初にパーって書いたのが良かったり、100枚書いてもダメだったりで…。
書いてて無になって作為がない時が良い「書」が書けてたりしますね。

ああ、それはオートバイの運転にもあてはまるかもしれない。

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