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「伝統と革新」を標榜し今の時代に異彩を放つBMW R18と、
さまざまな領域において独自のスタイルで活躍する18人とのコラボレーション。
第8回は、伝統的な技法を用いながら、日本画の可能性を広げるユニークな作品を創作されている
日本画家・榊山敬代さんと、BMW R18公式アンバサダー・佐藤陽子による対談です。
作品を奉納された日蓮宗本山池上大坊本行寺さんのご協力で、本堂にその作品を飾っていただき、
荘厳な雰囲気の中、和やかで楽しいトークに花が咲きました。
 

取材協力:日蓮宗本山 池上 大坊 本行寺 https://www.hongyozi.or.jp/

榊山 敬代日本画家
ものごころついた頃よりお絵描きとピアノな生活のなか左脳よりも右脳を生かす道へ…。
日本画の素材をこよなく愛し、表現の手段として活動している。日本画の新たな表現方法を追求しながら日本画の魅力を発信するべく、ラジオをはじめメディアを通した活動も展開している。
公式ホームページ http://sakakiyamatakayo.com/
公式ブログ https://ameblo.jp/sakakiyamatakayo/
公式Instagram https://www.instagram.com/sakakiyamatakayo/
公式YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCZnlLJhMpmdzKRYYdnnZBjw
佐藤 陽子BMW R18公式アンバサダー
BMW Motorrad の造形美、機能美に惹かれ、美容業界から転身して、この世界に。好きになるととことん、という性格からか、Motorrad でも珍しい認定アクセサリーアドバイザーの資格を得るなど、Motorrad の世界観を伝えるために様々な活動を展開中。2022年からは、自社マーケティングや、
R18アンバサダーを努めるなど、より多くの人にブランドを体感して頂けるよう、日々活動中。
モトラッド世田谷 https://www.bmw-motorrad.jp/motorrad-setagaya/ja/home.html
  • -1. 日本画とは?
  • -2. 日本画のイメージを変えたい
  • -3. 素材に恋して
  • -4. 絵の具の物語
  • -5. 奉納作品について
  • -6. 榊山敬代の物語
  • -7. 伝統と革新
    ~伝統を学ぶときは自分を捨てて
    革新は自分を生かしていく~
  • -8. 自信をくれるオートバイ R18
  • -9. 自分を突き動かすもの「Soul Fuel」
  • -10. インストアライブはご縁をいかして
    新たなスタイルへ挑戦

今回は日蓮宗本山 池上 大坊 本行寺というお寺さんで対談することになりまして。
こちらに絵を奉納されたということで、ご本尊とその作品の前でお話を伺うことになりました。

普段は公開されない作品なので、
観れるとしてもお正月など行事の機会しか見れないんですけど、
今日は特別に本堂に飾っていただきました。

女性の日本画家さんということで、どんな方がいらっしゃるのかと思ったら黒のミニのスーツ…。
見た目からは日本画家さんとは思えないというか、
作品からは想像できないきれいな方ですごいときめきを感じてます(笑)

ありがとうございます(笑)
今日はオートバイに乗せていただくということで、このような格好にしてみました。

-1. 日本画とは?

きれいな絵ですね…
しかも細かい筆でいっぱい描き込んであって…。
私、すごいド素人なんですけど、日本画って西洋の油絵とは違って…

どのようなイメージがありますか?

宗教画だったりきれいな女の人の絵だったり、
日本の自然の景色だったり水墨画とか?みたいな感じですかね。

日本画と西洋画の違いって、いろいろあるんですけど、まず、素材が違うんです。
例えばこの作品は掛け軸なんですけど、絹本(絹に描いた絵やその絹地)と言って、
紙ではなくて絹の生地に絵が描かれています。
絹はとてもデリケートなので、絵の具をいかに薄く載せるか…
絵の具を厚塗りしてしまうと巻いたときに絵が割れてしまうのですごく難しいんですよ。

途中で間違えたりしたらどうするんですか?

だからずっと緊張して描いてるんです。

ちなみにこの作品は何回くらい描きなおしされたんですか?

それが一度も間違えてないんです!
というか、提出日が決まってたのでもう進めるしかなくて、
ちょっと間違えても進めていました(笑)

描き始めならまだしも最終局面であっ!みたいなのはね(笑)

自分を追い込んだ時の方が集中して失敗もしないですかね。
そして、このような日本画も描くんですけど、どうぞ、箱を開けてみてください…

-2. 日本画のイメージを変えたい

えー!なんですかこれ!?
これも…日本画?なんですか?

チョコレートですけど、技法は完全に日本画です。

…おいしそう!食べたい!(笑)

私は「絵の在り方」というのをいつも考えていて、
この時は日本画をもっと手元で身近に体感できるっていうのを挑戦したかったんですね。

日本画って言うと私の記憶では美術館でしか見たことない…
でも、それが日本画だったのかさえよくわからない…

日本画ってちょっと格式高いイメージがあるんですけど、
私はそれを今の時代に合わせた新しい価値観を創りたくて。
それで挑戦してみたのがこのチョコレートシリーズなんです。

なぜこんな作品を作ることになったんですか?(笑)

いいことを聞いてくださいました(笑)
始まりは 当時、渋谷のセルリアンタワー東急ホテルに新しいギャラリーができた時に、
そこで個展をやりませんか?というお話をいただいたんですね。
でも、ジュエリーショップのような棚が多いギャラリーでしたので、
絵を飾る壁があまりないんですよ(笑)
なので、普通なら壁がない会場ではちょっと…ってなるんですけど、
会期がバレンタインデーあたりということもあって、よし、チョコレートの絵を描いて、
商品のように箱に作品を入れてギャラリーへ展示してみよう!とヒラメキました。
会場に入って来た方が、「あれ?チョコレート屋さんですか?」
と勘違いされる感覚も楽しい機会でした。
どういう素材で描いてるんですか?と聞かれるので、
今回、これを描いた顔料をお持ちしたんですけど…

???
ぜんぜんわかんないんですけど…
何かの粉ですよね?
ココア?

これは、絵の具の顔料なんですけど、一見、絵の具に見えないですよね。
私も最初見た時においしそうだなって…
子供心で眺めている時に、あ、これでチョコを描いたらすごくリアルに描けるな…
という遊び心にもワクワクしましたし、でも素材や技法は古風で伝統的なものなんですよ。

-3. 素材に恋して

なるほど。日本画は素材なんですね。
そもそも日本画家になろうと思われたきっかけは?

元々、日本画家になろうと思ってたわけではなく、高校で美術科の高校に進んで、いろんな美術の基礎を学ぶんですけど、日本画の授業で人生はじめて日本画の素材に出会って、これはなに!?って(笑)
絵の具がチューブから出てくるんじゃなくて、顔料をごりごり挽いて溶いて、自分で絵の具作りから始めるというところに魅力を感じたんです。
そして、美大へ進学して、日本画の表面的な作風を極めたい、というよりは、日本画独特の素材感をいかして表現をしてる人が少ないなと思って、素材の魅力を伝えたくて、気がついたら日本画家になっていました。

この顔料から絵の具ってどうやって作るんですか?

これ、わかります?膠(にかわ)なんですけど。

膠ってゼラチンですよね?

そうですそうです。 動物の骨と皮をぐつぐつ煮込んで冷やし固めたものです。
先人の知恵なんですけど、これだと100年以上保管できるんですよね。
これを一晩水につけるとぷるぷるの寒天みたいになるんですけど、
それを湯煎して濾したら糊の役割となる固着剤ができるんです。
で、そこに顔料をごりごり砕いた粉末を混ぜてお団子を作ります。

お団子(笑)

まさに小麦粉を水で溶いてお団子作るみたいに(笑)
そして、膠と練り合わせた絵の具をお水で溶いて、
ようやく絵の具になって、やっと絵が描けるんです。

チューブの絵の具をパレットにピッて出して、とかじゃないんですね。
すごい時間がかかる…

その過程を高校の日本画の授業で初めて見て、おもしろい!って思ったんですね。
日本画は絵具を作るところから。
だから衝動的には描けない。
描きたい絵肌をイメージしながら、どのように絵の具を作るか。
それを逆算して素材を作るところからなんですね。

何かをパッと閃いてパッと描き始める、みたいなイメージでしたけどそうじゃないんだ…

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